薄れていく意識の中

2002年10月29日
最近妙に保健室のお世話になっている朱伽です。
頭が痛いんですよ。
微熱もあるようだし。
最近は何でこんなに頭が痛いのか・・
ちょっと理由がワカラナイ。
多分・・花粉症だと思うのですが。

それにやたらと眠いです。
夜になると、目があけていられない。
睡眠時間もとっているし・・・
コレも謎ですな。
目がしぱしぱ(友人にワカラナイ、といわれる表現。)する。
眠い・・というよりは“落ちる”という感じでしょうか?
落下とかではなくて・・
マシンとかが“落ちる”カンジ。
メモリ不足でカクンと。

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最近、やたらと眠い。
俺には理由がわからないが、眠いのだ。
動きも遅くなっている気がする。
だとしたら、多分コイツの所為だ――――・・・

「薫。」
「なんですか?博士。」
コイツ・・博士は名前を「乾 貞治」と言って国のお抱え科学者だ。
俺は「薫」あー、ヒューマノイドと言うヤツらしい。
詳しくはわからない。
簡単に言ってしまえば、「メイド」だ。

「薫、コーヒー煎れてくれないか?」
「ッス。」
「あと、コレ。お願い。」
「ハイ。」

と、まぁこんな調子である。
いつでも使われまくっている。

「薫、ちょっと・・」
「なんスか?」
「頭の中、覗いてもイイ?」
「別に・・」

カチャカチャと、自分の頭の上で音がする。
自分の頭が開いているのかと思うと、人間ではないのだと、思い知らされる。

「今度は何してんすか?」
「ん〜?面白いフリーソフト見つけてきたんだ。」
「どんな?つか、コレ以上増やすなよ。」
「内緒。ナニ?心配?ダイジョーブ、ダイジョーブ。」

こんな調子で、日々、俺のメモリは減っていく。
この人、ちゃんと考えていれてるんだろうか?

「ね・・むい。」
ふと気がつくと寝ていて・・たまに部屋にぶっ倒れているコトが有る。
幸い・・まだ、あの人には気づかれていない。

あぁ、眠い。


「なに、してるのカナ?」
「・・ぇ?」
ある日、バレた。

コピーを頼まれ、そのまま落ちたらしい。
あまりにも遅いので、見に来た博士に発見された。

「・・・眠いンですよ。」
「そうか・・わかった。」

博士は、それ以上追及してこなかった。
『えぇ・・・が・・のよう・・』
珍しく、博士が電話していた。
その声はとても秘密めいたものだったが、眠くて何も考えられなかった。

「薫、コレ打ってくれないか?」
「はい、博士。」

眠い。
あぁ、チャイムが鳴ってる。
行かなきゃ・・・

「ハイ?どちら様ですか?」
「あぁ、コレか。乾博士の言っていた・・」
「そのようですね。」
「素晴らしいな、本当に人間のようだよ。」
「本当ですね。」
「博士には後で連絡しておく、連れて行け。」
わけのわからない会話を呆然と聞いていると、目の前が真っ暗になった。


「なッッ・・乾!!!!!」


「・・・・薫?薫ッッ!?」

俺を連れ去ったのはどうやら、この国の首相の息子で・・
いわゆる――・・“お稚児趣味”らしい。
今度どこかのお姫様と結婚することになり、生身の人間を相手にするわけにもいかず、ヒューマノイドの俺に相手をさせようという魂胆らしい。

案外、その日は早くやってきた。
今夜中にでも、食われるらしい。

その前に何とか逃げ様と試みたが、無駄だった。

「確か、“薫”といったね?脱ぎなさい。」
「嫌だ。」
「命令しているんだよ?」
「誰が従うか。」
「君はロボットだ、僕の命令は絶対なんだよ?」
「嫌だ。」
「仕方がないな・・まぁ、襲うのもオモシロイかな?」

それからは良く覚えていない。
急に押し倒されて、服を破かれた。
警告音が頭の中で鳴っていて・・・・
眠い、と思ったら落ちた。

気がつくと、いつものベッドで寝ていた。

「・・起きた?」
「あれ・・俺・・・ココ・・」
「ごめん。酷い目に合わせたね。」
「アンタは、知ってたのか?」
「頼まれてはいたよ、使い方までは聞いていない。」
「つか、何でココにいるんスか?」
「エ?俺の部屋だし。」
「いや、あんたじゃなくて。」
「あぁ、連れ戻してきた。」
「どうやって?」
「薫、落ちたダロ?」
「あぁ、都合良く。」
「そうなる様にしといたんだ。」
「?」
「警告音が鳴ると、俺にもわかるようになっているんだ。
俺はあの時ソコにいてね。
もちろん、王子様に会うために。
警告音が鳴ったから、部屋に入ってまだ不出来のようだからっつって帰ってきた。」
「ずいぶんと強引だな。」
「どう使うかなんて聞いてなかったけど、あの王子様の噂は聞いてたんだ。
そんなヤツに大事な薫を渡すわけにはいかないだろう?
コレでも必死で考えたんだよ。」
「何が大事だ。」
「本当だよ。最初はね、お前がどう使われようと関係ないって思ってた。
だけど、どんどん成長していくお前を見ていてね、渡したくないって思った。
だって、こんなに好きなんだ。」
「・・・・は?」
「好きなんだよ。本気だ。」
「でも・・俺はヒューマノイドだ。」
「関係ないよ?“薫”は“薫”だ。」
「アンタは博士で・・・俺は・・」
混乱した。
誰が誰を好きだって?
博士が俺を?
そんな・・ウソだ。
シンジラレナイ。

「薫が好きだ。」
だって・・ずっと・・・
「薫は俺のこと、嫌いかい?」
ずっと・・・博士のことを
「・・嫌いなら・・仕方がないな・・」
嫌だ!!
「好きなんだ!!」
「え?」
「ずっと・・好きだったんだ。でも、こんな感情間違ってるって思った。」
「それは、本当かい?」
「俺は、好きでもないヤツに従わない。」
そう言ったら抱きしめられた。
そしたら、急に安心して、目元に何かが流れてきた。
・・これが涙ってヤツか?
結構、温かいものなんだな・・。


「泣いてる。」
「お前の所為だ。」
「そうだね、少し眠ろうか・・眠いだろう?」
「ん・・」
「オヤスミ。」
その日は温かい腕に包まれて、久々にぐっすりと眠った。」

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あっはっは、初パラ(=初パラレル)
ベタベタな設定で、わけわかんないものに仕上がりました。
乾博士とヒューマノイド薫が書きたかった。
無駄に長く、意味がわからない。
山無しオチ無し意味無し。

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